Yasuko Takahashi tax accounting office
経営相談例
仕事は増え...、工場は夜遅くまで稼働しているのに思った以上に利益が出ない!
コスト構造を知る |
このケースは、日々の領収書や請求書の入力など月次の記帳処理をすべて会計事務所に任せているため、社長は資金繰りだけで経営判断を行うという〝どんぶり勘定“になっていたことが原因でした。
一般的には、売上高が増加すれば、利益は増加するはずです。それが達成されないということは、売上高とコストの間に問題があるということになります。
案件ごとに原価計算を行った結果、この会社の平均粗利益率はとても業界平均に及ばない状態でした。やはり、原因は、売上高に対して、高すぎる仕入高、人件費そして外注費というコストにあったのです。
特に製造業やその他の請負業の場合には、一つ一つの案件ごとに原価計算を実施して受注金額に見合う利益が確保されているのか検証することが大事になります。
社長は、長年のカンに頼って受注し、材料等を発注していましたが、なぜ決算書の税引前利益が少ないのかが「なぞ」だったようです。
今後は、月次処理をスピーディに行い、受注案件ごとの損益を明らかにして、毎月の試算表をグラフ化して提供することにしました。また、試算表の見方を習得して頂けるよう説明の時間を取ることにしました。